ここは昭和55年(1980)までNHK教育で放送されていた「みんなの科学・たのしい実験室」を懐かしむホームページです。当時のメモをもとに番組の放送内容を紹介します。

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | - | ●-
#530518 テレビワイドスコープ
出演:堂垣内一雄さん・山口良一さん(NHK科学実験グループ)

#530518 テレビワイドスコープ-1
▲家庭のテレビ画面を大きく投影して楽しむ装置の製作実験です。わたしは作りませんでしたが,科学実験仲間が製作しました。

放送では,テレビとレンズをつなぐ暗箱は木枠とベニヤできっちり作られていましたが,彼が作ったのはありあわせのダンボール箱製。それにこの暗箱は外からの光が入ると像がぼやけるので,とことん光が漏れないようにしなければならないのですが,それもガムテープを貼りまくって遮光していたので,装置の外観はとんでもないものでした。
なお遮光も大切ですが,暗箱の内面反射も鮮明な画像を得るには抑えなければいけないので,ツヤ消し黒で塗装しなければいけません。メモには書かれてませんが,再現実験される方は注意!

なお,この装置は左のメモ見ればわかるように通常のテレビの置き方だと,画像は天井にめがけて映ります。汚い部屋の中でカーテンを閉めきりベットに並んで寝て,天井に映るテレビ画面を見て『お,映った!でかいでかい!』とはしゃぐ男子高校生2人・・・青春ですね。

なお,当時に比べるとテレビの価格は大変安くなりました。当時は存在すら考えられなかった29型テレビが,5万円でお釣がきてしまいます。前記の実験では確か14型のテレビを3倍にしたので(42型相当?)29型より大きくは写っていたはずですが,映る像が大変暗いのと,ブラウン管のシャドウマスクが拡大されて見えるため画質ははるかに悪かったですね。
でも投影型画像の独特の雰囲気が味わえた事と,本来の目的である光学のしくみが実際に学べたことが大きな収穫でした。

最近のデジタル技術で画像の拡大というと,全くちがったアプローチになりそうですが,少なくとも理工学の世界を目指す中高校生には,このテレビワイドスコープのような実験の知識は身に付けてほしい感じです。

昭和53年度放送リストに戻る

-------------------------------------------------------------------
この放送についての情報が,実際に出演された科学実験グループの山口さんから寄せられました! みんなの科学とこのホームページのことなど のなかで触れていますが,私が本家ファンクラブと呼んでいるところの"幻の"会報を送っていただきました。
530518_テレビワイドスコープ
これによれば,このテレビワイドスコープの原型は"アメリカの科学雑誌ポピュラー・サイエンス(1977年11月号)誌に紹介されていたものをヒントを得て,簡単に作れるように工夫したもの"(会報より引用)だそうです。
ポピュラーサイエンスのものは,天井近くのスクリーンに投影するようになっており,ベッドで寝てみる必要はなさそうです。しかし,テレビを上向きにして全体を箱に収める構造で鏡も2枚必要,しかも投影スクリーンが湾曲しており,かなり大変な工作のようでした。
たのしい実験室版のはアタッチメント式なので非常に簡便ですね。しかし構造の変更に伴い,使用レンズや鏡・スクリーンそれぞれに新たな工夫が必要だったことが,会報に記されていました。わたしのメモにある『レンズ:100〜120mm』・『スクリーン:イラストボードに銀のスプレー』という言葉の背後にいろいろな工夫があったわけです。こういうちょっとしたモノ創りでも,試行錯誤の図式はもっと大きな製品作りなどとなんら変わることはないわけですね。思わず見入ってしまいました。

なお,このテレビワイドスコープは山口さんのデビュー作だそうです。

昭和53年度放送リストに戻る
| Nishi | comments(0) | trackbacks(0) | ●S53年度
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | - | ●-









http://mkagaku.jugem.cc/trackback/64








 |トップページへ更新履歴

 みんなの科学教材堂
  (書籍・教材通販)

+ SELECTED ENTRIES
+ カテゴリー