ここは昭和55年(1980)までNHK教育で放送されていた「みんなの科学・たのしい実験室」を懐かしむホームページです。当時のメモをもとに番組の放送内容を紹介します。

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#510408 変わりモーター
出演:堂垣内一雄さん

筒形に巻いたコイルの中に鉄片を入れてコイルの電流を断続すると,鉄片はコイルの中を上下する。このピストン運動を回転運動に変える,おもしろいモーターを試作する。電磁石1個の基本形から電磁石3個の本格的動力用のものまで。
《当時の新聞の番組紹介記事から》

サイトウさんから資料をいただき,その形態が明らかになりました!
なお12/20とあるのは,冬休みアンコール放送の時の日付けです。

変わりモーター

見たところ,動く仕組みはエンジンに似ていますが,シリンダー部分が左右に動くのが特徴ですね。模型用の小型蒸気エンジンに使われる形式の,オシレーチング・エンジン(首振りエンジン)的な構造です。
  →オシレーチングエンジンの例 (科学教材社のHPより)

中学の時,物理の課題でモーター作りというのがありましたが,何か変わった事をしてやろうと思い,通常の整流子とブラシを使わず,クランクシャフトを用いちょうどOHV式エンジンのような感じで電流をスイッチングする構造のものを作った事があります。
その時は,スイッチングのタイミングを調整する事と,スイッチの接触不良を防ぐ事で,大変てこずりました。
上の図にも調整云々という事が書いてありますね。3気筒式のものはさぞや大変そうです。ところで3気筒ということは直列配列でしょうか・星型配列だったのでしょうか?ちょっと気になります。
(2002.02.17)

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番組の冒頭では、この変わりモーターを両舷に一つずつ搭載した蒸気機関車の鉄道模型が紹介されていました。なるほど、モーターのソレノイドと、蒸気機関車のピストンは共に円筒形で親和性があります。テーブルの上でのデモだったので、短い直線レールの上を端まで走ると切り替えスイッチで後進させるようにしてあり、蒸気機関車の模型が往復して走っていたのを覚えています。
この模型の両舷のモーターは位相を90度ずらして取り付けてあり、片舷がデッドポイントになってトルクを生じない位置であっても、他舷が最大トルクを得るような位置になっているので、どの位置で停止しても問題なく再スタートが可能であるように工夫されていました。
なお、番組で3気筒式のものが紹介されたかどうかは記憶が定かではありません。
| う | 2008/08/13 8:31 AM |









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